Answer the call

読書記録、通信課程記録、その他雑記。

子供について思うこと

----きっと私は、偽りの希望で自分をだまそうとしているのだ

アサイラム・ピース」アンナ・カヴァン

 

ここ数年、自らの遺伝子の延長線上にある子供をつくることを忌避している。

 

理由はいくつか考えることが出来て、

経験がもたらす自己肯定感の低さであったり、

掴まなかった人生を彼(女)らに意識的/無意識的に背負わせてしまわないか、

といった恐怖であったり、

彼らまたは彼女らを、私個人と癒着しない、独立した人間として見ることが出来るか、

といったことでもある。

 

養子や里子といった枠組みについても、考えてみたことがある。

予め決められた関係性を持たない人間であれば、"癒着"を防ぐことが出来るのではないだろうか、と。

しかし、これは偽りの希望であって、

少し考えてみれば、はじまりに関係なく、関係性が生まれてしまえば、それを形作る可能性はちっとも変わらないことに気づく。

 

結局のところ、私が恐れているものは私が克服せねばならない。